2014年8月19日

東京ラカン塾の web site の更新; 精神分析の臨床の開始; 精神分析の基礎に関するセミネール

東京ラカン塾の web site を大幅に改訂しました.

東京ラカン塾は,精神分析の臨床を開始しました.みずから精神分析を経験してみようと思う方は,

電話 : 090-1650-2207


または

e-mail : info@lacantokyo.org
 

へ御連絡ください.

面接室は,東京都文京区,都営三田線白山駅から徒歩5分のところにあります.正確な所在地は,面接の予約の際にお伝えします.


あなたは精神分析にひとつの療法を望みますか,あるいは,ひとつの理論を求めますか?

実は,精神分析を治療として経験することt,理論として学ぶこととは,本質的に同じひとつのことです.

精神分析を本当に学ぶためには,みずから精神分析を経験すること(それを個人分析と呼ぼうと,教育分析と呼ぼうと)が必要です.

なぜなら,精神分析においてかかわる知の伝達は,単に机上ではなく,精神分析の経験を通じてのみ可能であるからです.

言い換えれば,治療的目的で始めた精神分析の経験においても,あなたは,あなた自身の存在の真理について最も根本的な知を得ることになります.

フロイト・ハイデガー・ラカンのボロメオ結びに準拠する東京ラカン塾は,ラカン派精神分析を本当に経験し学ぶことができる日本で唯一の場所です.

あらゆる人間が精神分析を身を以て経験し,精神分析家になること,それが,東京ラカン塾の最終目標です.

なぜなら,精神分析家であることは,ニヒリズムの時代の現代人に可能な解脱・救済であるからです.

そもそも,精神分析とは何か?

精神分析は,言語に住まう存在としての人間主体存在の実践的現象学です.


存在の真理の現象学的構造に応じて,精神分析の塾は二重の機能を有します.ひとつは,存在における精神分析にかかわるもの,もうひとつは,存在事象そのもの全体における精神分析にかかわるもの.それらは,ラカンが「内包における精神分析」ならびに「外延における精神分析」と呼ぶものにそれぞれ対応しています.


内包における精神分析,すなわち,存在における精神分析とは,精神分析の実践そのものです.あなたが精神分析を経験する(いわゆる個人分析を受ける)とき,あなた自身の存在が問題になります.それこそが,精神分析の本質です.


他方,外延における精神分析,すなわち,存在事象そのもの全体における精神分析とは,社会において精神分析を現在化するものの総体です.それは,精神分析という名称そのものを始めとして,精神分析に関するあらゆる言説を含みます.


したがって,東京ラカン塾もふたつの機能を果たします.


ひとつは,精神分析の経験の可能性を万人に提供すること,つまり,いわゆる個人分析の求めに応ずることです.それは,あなたが最終的に精神分析家になることを始めから目ざしているか否かにかかわりません.


もうひとつは,フロイト・ハイデガー・ラカンのボロメオ結びに準拠しつつ精神分析の主体の存在に関する問いを展開することを試みるセミネールの実施です.東京ラカン塾のセミネールは原則的に一般公開であり,誰でも参加することができます.10月に開講する予定です.



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