2016年11月22日

Monthly Workshop for Reading Lacan

2016年10月16日に,特別企画として,ラカン読解ワークショップが初めて行われました.しかし,Lacan のテクストをみずから読解しようと思う者がそうし得るようになるためには,常日頃から読解の訓練を積み重ねて行く必要があります.

そこで,今月(2016年11月)から,
毎週金曜日の東京ラカン塾精神分析セミネールのうち,毎月最終回を workshop の形で行うことにしました.

参加者のうち予め指定された 2, 3 人が,Lacan の原文テクストのおよそ一頁分を読むための予習をし,workshop の場で読解を試みます.そして,わたしが適宜,Lacan と精神分析にかかわることだけでなく,フランス語の文法や発音に関しても,初学者向けに解説と助言を加えます.


用いられるテクストは,Ecrits に収録されている L'instance de la lettre dans l'inconscient freudien ou la raison depuis Freud [無意識における文字の機関,または,フロィト以来の理性]です.

1957年に Sorbonne の講堂で哲学や文学の学生や研究者のために為されたこの講演において,Lacan は,ひとつの言語として構造化されている無意識における文字の構造論的およびトポロジー的機能について改めて論じ,また,有名な métaphore と métonymie の概念を導入しています.Les grands textes de Lacan [ラカンの書のうちで量的にも質的にも特に重要なテクスト]のうちに数え入れられるこの『文字の機関』は,Lacan を学ぶ者にとって必読の書のひとつです.

フランス語原文ならびに英訳と邦訳は,こちらから download することができます.


この11月は,25日(金曜日)に行います.時間は,普段の東京ラカン塾精神分析セミネールと同様,19:30 - 21:00 です.

会場は,文京区民センターの 2 階 C 会議室です.

参加費は無料です.事前の申請や登録も不要です.

テクストは各自持参してください.


2016-2017年度の日程については,こちらを参照してください.

0 件のコメント:

コメントを投稿