或る人 A が「戦争法案」に反対する高校生たちのデモの写真を自分の
FB ページに引用したところ,日本会議のメンバーまたはシンパと思われる人物
B からコメントが入りました.その場で行われた対話から,天皇を崇拝しているかに見える日本会議の者たちは,実際には天皇制を政治的に利用しようとしているだけで,天皇その人に対する敬意は何ら持ち合わせていないことがはっきり見て取れます:
B : (「戦争法案」に反対する高校生たちを見て,彼ら・彼女らは)わかってない人たちですね...
A : B さんこそわかっていない.
小笠原 : B さん,あなたのような人のことを歴史修正主義者
(revisionist) と呼びます.あなたの考え方は日本会議のそれと基本的に一致しているようです.いくら日本のなかでごまかしていても,世界はごまかされません.世界的に信用の高い BBC の記事を御覧下さい :
B : 歴史修正主義者... 間違った歴史観を修正するのが「修正主義者」?
左翼の皆さんが良く使う言葉ですね。間違った言動は正すことこそ未来思考の考え方です。小笠原さんの歴史観の間違いを正そうとしているのです。確証も無い歴史観にすがりついて何をどうしようとしているんですか?素直に謙虚に生きていかれますことを望みます。戦後70年、もっと豊かで、強い日本、世界のリーダーを目指すべき!日本の誇りを取り戻すために、正しい歴史観で「戦後70年談話」を発信すべき!先の大戦は日本の自衛のための戦争で、決して侵略ではありません。アジアを侵略し植民地支配したのは、欧米の列強!日本が戦ったことによって、白人によるアジアの植民地支配を終わらせ独立を果たすことができました。
東京裁判は戦勝国によって、事後法で一方的に裁かれた.欧米列強のアジアの植民地支配は、裁かれていない.東京大空襲や原爆投下は、アメリカによる大量虐殺.
小笠原 : 天皇陛下の今年の新年のお言葉です:「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」.このような謙虚な態度に欠けることを歴史修正主義と呼びます.陛下を見ならってください.中曽根康弘氏ですら,日本軍による中国侵略の事実を認めています.一番新しい『文藝春秋』をお読みください.芥川賞受賞の二作品が掲載されている号です.歴史修正主義は,昭和天皇ならびに今上天皇の御意向に反しています.昭和天皇が靖国神社親拝を中止なさったのは A 級戦犯合祀のせいであることは,今や富田メモにより証明されています.今上天皇も靖国神社には行っていません.靖国神社参拝は昭和天皇と今上天皇の御意向に反することです.日本会議は実際には反天皇の組織です.
B : 大衆迎合しないのが私です。真実は真実なのです。中曽根さんだろうが、天皇だろうが、間違いがあれば正すのが平和主義であり、主権在民の思想です。誰が正しいのではなく,何が正しいのかを知ることが大切です。
小笠原 : どうぞ公の場で同じことをおっしゃってください.
B : 勿論です。何が正しいのかを追求する姿勢がなければ、大衆迎合主義となり、バラマキ選挙などに通じます。誰がではありませんよ!戦後も戦前も天皇を利用した人種はいたもんです。そもそも小笠原さんから天皇崇拝の気持ちウンヌンを言われたくありませんね.
小笠原 : 日本の現代史において天皇を利用したのは明治維新における薩長です.彼らが明治天皇を政治的に担ぎ出したことが,最終的に「国体」を滅亡の淵に追いやる1945年の敗戦に行き着きました.昭和天皇は,薩長と同様に天皇制を再び政治的に利用しようとする戦後右翼の動きを非常に警戒していました.ですから,田中清玄らを使って独自に右翼関連情報を収集していました.昭和天皇の警戒心は今上天皇と皇太子に受け継がれています.天皇陛下と皇太子殿下が安倍晋三を始めとする日本会議のもくろみを打ち砕いてくださるでしょう.明日(8月15日)の陛下のお言葉を楽しみにしましょう.
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