Saudi Arabia の若者 Raif Badawi は,自分の blog で自国の政教分離の必要性を主張しただけで,2014年に鞭打ち千回,禁固十年,罰金約三千万円の有罪判決を受けました.
Saudi Arabia は,イスラム教の教義を盾に取って基本的人権を認めない国々のひとつです.聖戦を唱えるイスラム教原理主義者を生み出す源にもなっています.にもかかわらず,石油資源のゆえに,国際社会はこの圧政の王国に対する非難を差し控えています.
昨日 (2015年6月7日), Saudi Arabia の最高裁はRaif 側の上訴を棄却しました.来週
Ramadan が始まるのを控えて,減刑ないし恩赦が期待されていましたが,非人道的判決は撤回されなませんでした.
鞭打ち千回は,毎週金曜日のイスラム礼拝の後,50回ずつ20週間にわたり行われる予定でした.実際,最初の50回は本年1月9日に行われました.その後,最高裁の判断が出るまで刑の執行は中断されていました.しかし今や,今週の金曜日,6月12日にも再開されるのではないかと,Raif の妻 Ensaf Haidar は恐れています.我々にも想像可能なように,鞭打ち千回は,単に残酷な刑罰であるだけでなく,死刑に等しいものです.
Raif は,言論活動のせいで処罰されることになると覚悟していました.基本的人権を尊重し,かつ享受している我々は,彼の勇気を称賛せずにはいられません.彼のために共に祈りましょう.
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